りょうた

なみのおとのりょうたのネタバレレビュー・内容・結末

なみのおと(2011年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

今まで答えが出ない部分ではあったが非被災者が被災者にできることは、掛けられる言葉をかけることではなく「忘れないこと」なのだと聞いて、腑に落ちた感覚があった。記録すること、ある時は紙芝居や口伝えだったものが、今ではカメラで映像を撮ることができるようになった。ただ、記録という鎧を着て傲慢になるのも違うだろう。また、それはあくまで映像、映画であるということ。
写真のように記憶を思い出すというのも面白い。一般的な時間から独立したパッキングされた形であるものなのかもしれない。一方で見る人間は一般的な時間の中で生きている。
人間の力で自然を抑え込むことは難しいということが分かった震災だったからこそ、自然に合わせて人間が生きる。
3月11日に見ることができて本当に良かった。
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