くさむすび

ほとりの朔子のくさむすびのレビュー・感想・評価

ほとりの朔子(2013年製作の映画)
3.3
作品の展開上仕方の無いことなのだが、静かすぎるので朔子の孝史に対する心情の変化が見てとりづらい。その分コミュニケーション、対話するというテーマを描いている部分は見ていて面白かった。相手を知らなければそもそも関係すら成り立たない。孝史の父が映画オタクであるという話の最後を聞いて、この映画が何を描きたいのかが分かった。演出意図がよく分からなくて焦っても後々ちゃんと分かるようになっているのが流石。海希江の翻訳者という仕事、花を詳しく知ろうとするシーンが肝。映像美に目を取られてしまうが、会話が魅力的な作品。
もっと深いテーマがあると思ったけど、正直一度の鑑賞では咀嚼しきれなかった。
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