とぅん

ほとりの朔子のとぅんのネタバレレビュー・内容・結末

ほとりの朔子(2013年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

浪人生の朔子が叔母の家で経験する一夏の日常。

宅飲みのシーンを筆頭に、朔子とタカシが直面する大人達のややこしい関係性に巻き込まれていく様が、静かな空気の中でとてもピリッとした辛味があって、深田監督のスリリングな作りが出てて素晴らしい。

何より二階堂ふみがとても魅力的に撮られていて、序盤のジャケットにもなっている水に入っていくシーンは当然綺麗なのだけど、
冒頭の寝顔だけでオープニングを飾るとことか、空気入れで自転車に空気入れるとことか、日常の一場面をしっかり見せてくるのが良かったな。

正直、劇中で大事件は起きないものの、俳優陣の見事な演技(とりわけ二階堂ふみと太賀)や、何か起きそうな気がする演出が続くので、不思議と目が離せない作品であった。
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