keroleon

ほとりの朔子のkeroleonのレビュー・感想・評価

ほとりの朔子(2013年製作の映画)
3.5
ワンシーンワンシーンが絵画のような、静かな美しさ。
台詞回しに生の臨場感があるのは、さすがエリック・ロメール好きという深田監督。

二階堂ふみさんのモラトリアムな輝きに息を飲む。18歳という、人生でもう2度と訪れない弾けるような若さ、美しさ。彼女を見て改めて気づく過ぎ去った時間の素晴らしさにハッとして、切なくなる…
真っ赤なサマードレスを着て水辺に佇む横顔には、大人と子供のはざまが浮かぶ。

あえて台詞がないシーンの静寂をゆったり楽しみたい映画。

2014
keroleon

keroleon