ちょっとだけ関わりがある。でもよくは知らない。そんな人たちに囲まれて過ごす、浪人中の夏。社会的立場も、周りとの関係も、中心はすべて自分のいる場所からちょっとずれてる。
ど真ん中じゃない、"ほとり"から見る景色はちょっと居心地悪いけど、嫌じゃない。
だれでも宙に浮いた自分を感じたことはある。今の自分に落ち着いちゃった人は、まだそうじゃなかった昔の自分を振り返って。今いる場所に自信が持てない、自分の居場所が見つからない人は朔子のそばで。
「あの頃、ほとりにいたすべての人に。」
この映画は見て欲しい。