みちゃそ

ほとりの朔子のみちゃそのネタバレレビュー・内容・結末

ほとりの朔子(2013年製作の映画)
1.6

このレビューはネタバレを含みます

「朔子」という一人の浪人生の女の子と彼女を取り巻く人々の、夏の終わりの数日間の話。絵日記みたいな演出、4:3に切り取られた世界。朔子にフォーカスしすぎておらず、世界を俯瞰から見ているかのようなつくり。…なのですが、それにしてもストーリーや、やたらと多い会話の中のセリフ、小道具や衣装、編集、登場人物、特に朔子のキャラクターなど、至る所から監督の主観が必要以上に見える、そしてそれが端的に言ってしまうと2012年を舞台にした話にしては少々古臭くリアルではない、それでいて普遍性も感じられない。監督と同年代またはそれ以上の男性ならまだ共感できる部分もあるのかもしれないけど…。それに加えて制作費が少ないであろうことに起因する物足りなさ。細かいところがたくさん気になってしまいました。もっと内容を削ぎ落とせばまだ見やすかったかも。10代の終わりの少女には、そのときにしかない魅力があると、わたしも思います。監督を否定する訳ではありませんが、わたしには本作で表現された監督の感性はしっくりきませんでした。★1.6は、夏の終わりの田舎のロケーションと、二階堂ふみさんの魅力的な身体に。