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アデル、ブルーは熱い色のZZZのネタバレレビュー・内容・結末

アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

ハンドパンの音楽をバックに、交差点ですれ違ってお互いにひとめぼれするところから、しばらくエマが出てこず、アデルの男、女友達との恋?がうまくいかない時間を挟むのがまず良かった。1時間も集中できないこと多々あるけど、3時間あっというまだった。2人の会話が情熱的でありつつも知的でユーモアがあって、楽しい。

アデルが、女友達や、好きかもわからない男や、親に抑圧されて、やっと出会えたエマともうまくいかなくなって、ずっとしんどそうで、「知ってるでしょ?私は意味もなく泣くの」と冗談で言うほどには、本当によく泣いている。

アデルは普通の可愛い女の子のようにみえて、性別もとい、隠れた不安定さが目立つ。

ラストのエマの展覧会のシーン、映画俳優志望だった男は不動産屋に就職していることが判明するけど、すぐ後に「あなた俳優顔ね」と言う会話が聞こえ、急いでアデルを追おうとするが、アデルはもう立ち去った後だった。これどういう意味だったのかな。アデルはこの男と会話して、取り込み中のエマに最後の挨拶もせずに街中に消える。

高校生でエマみたいな人に出会ってしまったら夢中になるだろう。いろいろな人に出会っては、ここは自分の居場所じゃないと思い知らされる。だけど人はそれぞれに生きているし、未来のことは分からない。
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