たけうち

アデル、ブルーは熱い色のたけうちのネタバレレビュー・内容・結末

アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

女性同士の恋愛の映画、として百合萌え心を満たしたくて観た映画だったのが、ふたりにそれぞれイライラしてしまうところがたくさんあってギィーッ! ってなる映画でした
どちらも良いところや魅力的なところはたくさんあるけど、互いに対するよろしくない行動や態度が目に余る! ふたりの身近な友人になって説教できたらどんなにいいかと思ってしまった映画でした
以外、気になったところ箇条書きです

・同級生の女の子と流れてキスをして、アデルが自分の(女性に惹かれる気持ちを)受け入れられて叶ったと有頂天になるのに、次の日に拒絶されてしまって自暴自棄になるシーンは、気持ちは分かるけど落ち着け! 男子とヤってうやむやにしようとするなアデル!
・学校内でアデルがレズビアンだと吊し上げを食うシーンなどは、ふ、フランスなのに同性愛者に対する偏見や差別ってあるの!? と驚き、フランスに対する自分の偏見を自覚しました
・しんどいことが続いたアデルが、青い髪のエマに夢中になるのも致し方ないと思う ふたりが急速に恋人になっちゃうところの幸せ溢れる描写、そしてストーリー内でのセックスのシーンがしっかり何回もあってめっちゃ見ごたえありました!
・しかし二人が恋人となって一緒に暮らして数年たった頃には、明らかに恋愛のきらめきが失くなっていて分かってたけど辛い
・文系で保育士志望のアデルと、レズビアンであることを公言して芸術活動をするエマとは、お互いの興味の範囲が合わないところがあったのかもしれない でも恋人って興味の領域が合うか合わないかってあんま関係なくない?
・エマはアデルが(自己表現をしないこと)が歯がゆくて物足りなく感じてたのかも知れないけど、それは人それぞれなんだからいいじゃん
・エマの主催のパーティの準備をアデルが一切引き受けて料理から片付けまでこなしてるのに、エマは何もしないでベッドで本とか読んでたのはムカつきました アデルがその本でぶん殴ってもいいのに
・アデルはアデルで、職場の同僚(男性)と浮気してしまうし…2人してどーして互いを大事にしないの?
・結局2人は分かれてしまって、数年後にエマの個展で再会するけど、やっぱり復縁するのは無理…と終わってしまうけど、でも個人的に観ててですね、エマがアデルとの性的な行いの模様をそのまま絵に描いてたのがめちゃくちゃ嫌だなあ! と感じたのです
そのまんま描くな! なんかもっと創作に消化しろやい! と腹立たしくなった
・でも、エマもアデルも、物語の終盤時点ではまだ20代半ばくらいのはず もっと何年も過ぎて、お互い性欲とかこだわりが落ち着いてきたあたりでまた、縁があればよりを戻してもいいし、友だちになったりしてもいいんじゃないかな
・エマの主催のパーティシーンでの芸術家トークで、エゴン・シーレとクリムトの話をしていたので、それは個人的にもっと聞きたかったです(つまらなそうにしているアデルはかわいそうだったけど)
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