このレビューはネタバレを含みます
高校の時繰り返し見てたしサントラもずっと聴いてた。
どこにでもいる高校生が異性愛中心主義やスクールカーストから連れ出してくれる大人でかっこいい女の子と出会いセクシャリティの変化を経験するも、環境やすれ違いから関係にヒビが入りついには彼女に誠実に向き合うことができなかった話
…だと思って観ていたけど、今観たらお互いの階級や文化資本の差的なところが気になってくる(食事のシーンなど分かりやすい)し、自由恋愛の範疇ではあるけどエマも大概ひどいなあと思った。譲れないものがある気持ちも分かるけど。
それも含めて思春期〜大人になるまでの概観を表した話なのかな
原作のバンドデシネだと2人が愛し合ってるところに親が入ってきて怒鳴られながら家を追い出されるとか、アデルがエマに振られてショックで精神を病んでそのまま亡くなってしまうとか、映画よりもっと悲しいエピソードが多くてそれもまたひとつの現実を表している。
映画では彼女との別れが人生の終わりじゃなくて、それぞれの人生が(おそらく)続いて行くんだろうと思わせるラストなのが原作との違いだった。肯定的な終わり方だと思う。