カトコウ

アデル、ブルーは熱い色のカトコウのネタバレレビュー・内容・結末

アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

フランス映画、とはいえ近年の作品であれば
恋愛を描いたものでもスローペースすぎず
テンポが合わない。ってことはなくなってきた

とはいえこの作品は比較的
スローテンポかつ長尺ではあるけど

ただ2人が恋人になって
エマの家族と食事したり、社会に出るまではそう長さを感じず
そのあとは普通の映画尺くらいの残り時間だったので
総合で長すぎる。って感覚はない

とはいえ2人の関係がこじれていく話ではあるので
精神的には後半つらめではある

ちょうど花束みたいな恋をした。と同じ感覚

ただそのつらめな展開も映画的に仰々しい感じではなく
どちらかというとありがちな展開で
どちらが悪いとかいうのもない、というか観る人次第でいろんな受け取り方がありそうだなと

自分として最も響いたのは
通して観た上でタイトルを観た時に

出会った時か一緒にいる中で相手の印象深いところが、その後の記憶の象徴になる。

という解釈なんだが

自分にとっては
V系やゴスロリだったり
遊佐浩二の出演作だったりコスプレと近藤勲だったり
ロッツォか七面鳥なんだろうなー。と

え、もっとなんかこうエモい象徴ないんか私

そういう想起をさせる映画で
良い映画だったなと

こないだsummer of 85を観た時に言うてた
女性同士版を早速目にして、浅薄すぎた自分を後悔した
こっちは、割と同性であること、も、テーマになってたかなと思う

あとリアル嗜好なところが2人の蜜月にもこだわられていて
さすがフランス映画。と思いつつ
1人で観るおっさんがいまさらワタワタしないけど
誰かと観るのは絶対気をつけた方がいいやつ
カトコウ

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