Eのビブロフィリア

魔女の宅急便のEのビブロフィリアのレビュー・感想・評価

魔女の宅急便(2014年製作の映画)
1.3
ジブリの魔女の宅急便も、原作の魔女の宅急便も大好きで(原作好きの立場だとジブリお得意の改変祭にはちょっと怒っているが、アニメーションの演出や作画の凄さで上塗りされるのでどっちも好きです)
予告見た時から地雷臭がすごかったんですが、頭空っぽで尚かつツッコミが沢山したい時におすすめなだめな映画でした。役者の演技や美術は悪くないのが相乗効果で駄目さを引き立ててました。
ひたすらに主人公キキ含む人間の愚かさに苛立ちが募るのでそれを笑いに昇華できる覚悟がないうちはおすすめはできません。多分ホラー映画のヒトコワ系クレーマーのやつが大好き楽しいってかなりコアな人向け?
監督の作品好きなものと苦手なものの差が激しいんですが、監督だけでなく脚本や色んなものが素晴らしい(🔥🍖)化学反応起こしてできた作品です。よほどの場合とよほどの覚悟がなければ観ないほうがいいです。観終わった後に邦キチで紹介されてた事思い出しその回を読み直しましたが、そんなシーンあったか?ってぐらい何も覚えてません。良かった。

強いて言うならどの時代のどの場所というものが、カットによって統一性がないんですがたまーーに出てくる昭和レトロポップな雰囲気は好きでした。
でもその中にキキがいるとかなりちぐはぐで、大事な見せ場はいつもきったないキマらない背景で、唯一の美点もぶち壊しなぎ倒し更地にし破壊される様は某怪獣のよう。
本来は0に近いのですが、演技ととにかく美術が良かったのでこのスコアです。CGは好きじゃないけど、この予算でならギリ合格かと…ただ上手く使えなかっただけという最悪の結果だとしても。