諸星だりあ

仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦の諸星だりあのレビュー・感想・評価

3.0
鎧武完走につき、鑑賞。
これでもう6本目のMOVIE大戦である。

メインはウィザードの完結編。
コヨミの事を晴人が吹っ切るまでの戦いであろう。
晴人はクール系でありながら打ちのめされ、苦しむ場面が多いある種泥臭い主人公。今回もコヨミの姿をした敵に苦しめられる。
そして、仁藤始めチームともいえる仲間たちに力を貰い乗り越える。白い魔法使いを抱きしめる場面はとても良かった。

対して、鎧武パートの珍妙さは如何ともしがたい。
まだ本編が序盤でもありキャラ付けが辿々しい部分は…と思ったが鎧武に限ってはそれは無かった。紘汰も戒斗も光実も舞も既にキャラクターは定まっているが、設定のムチャクチャな戦国時代とそこでただ武神というアイコンで扱われる過去ライダー達。ファンタジーだから許して欲しいと言わんばかりに容易く退場していく。

どうも東映は、画面に映りさえすればそのライダーのファンが喜ぶと思っている安直さで映画を作り過ぎている。
この次があの怪作な事も考えると、ぞんざいなレジェンド描写には辟易してしまった。
これなら単純にウィザードと鎧武の共闘だけにした方が印象は良かった。戦いを渋る紘汰を諭す晴人、の場面は共演のお手本の様だっただけに、パラパラ出てくる他のライダーは雑音にしかなっていなかった。
諸星だりあ

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