もちお

ポカホンタス II/イングランドへの旅立ちのもちおのネタバレレビュー・内容・結末

1.3

このレビューはネタバレを含みます

 初鑑賞です。
 字幕版です。
 全体的にモヤモヤしました。

 以下では『ポカホンタス』1作目の内容にも触れています。
 ご注意ください🙇‍♂️

①ディズニーの『ポカホンタス』について
 1作目は何度か観ています。
 神秘的な雰囲気や美しい音楽が印象に残っています。
 特に好きなのはココアムです。
 報われなさすぎて悲しくなってきます。
 そんな中での本作。
 あるディズニーのビデオに本作の予告編が収録されていまして。
 子供の頃に観たのですが、「あまり楽しくなさそう・・・」と思いました。
 お別れするという1作目の着地が良かったのに、ジョン・スミスが再登場する件でモヤモヤ。
 ジョン・スミスとは別の男性が登場して、どうもポカホンタスと恋仲になるようでモヤモヤ。
 子供ながらに「観ないでおこう。」と強く思った記憶があります。
 そんなわけで本作をずっと敬遠していました。
 ただ、気にはなっていたので観てみました。

②本作で良かったところ
 ポカホンタスのお付きの方が好きです。
 鋭い目付きに大きな体。
 存在感がありました。
 また、頑なに馬車や馬に乗ることを拒否するのが面白かったです。
 徒歩かダッシュにこだわっていて、笑いました。
 かわいかったです。
 一方、気になったところもあります。
 木に傷をつけて数える件です。
 「あっという間に木がボロボロになる気が・・・」と思って観ていたら、実際にそうなるわけで。
 先住民を軽んじているように見えました。
 コミカルな描写として入れられているようですが、笑えなかったです。

③本作で気になったところ
・絵の雰囲気
 1作目と比べて、軽く感じました。
 重厚感がなかったです。
 本作は劇場公開用ではないので、1作目と比較するのは違うのかもしれません。
 ただ、『II』と銘打たれているので、どうしても比べてしまいました。

・音楽
 耳に残る曲がなかったです。
 イングランド到着後に流れた曲は楽しそうでしたが、好きにはならなかったです。
 1作目の凄みを改めて感じました。

・ラトクリフの再登場
 「またですか」と思いました。
 話を蒸し返されたと感じて、気持ちが萎えました。

・ポカホンタスの挙動
 違和感を覚えることがいくつかありました。
 みんなが仕事をする中、雪遊びをしているポカホンタス。
 イングランドに着いて、勝手にウロウロするポカホンタス。
 自由な性格を表現しているのかなと思いましたが、私には迷惑な人に見えました。

・小動物たち
 ミーコたちはかわいいです。
 が、彼らのシーンが描かれると、物語が止まっているように感じました。
 あざといと思いました。
 特にミーコが何かを食べるシーン。
 しつこかったです。

④特に気になったところ
・イングランド国王
 国王の方針転換が早すぎて、悪い意味で驚きました。
 熊をいじめるシーンが強烈でして。
 反発するポカホンタスに対して、イングランドのお偉いさんたちは楽しそうという状況。
 そう簡単には分かり合えないのかと思いきや!
 ポカホンタスの話を聴いて、あっさりラトクリフを敵視するようになる国王。
 簡単に和解するので、安易だなと思いました。
 ラトクリフに全責任を負わせて終了させるのも雑に感じました。

・ジョン・スミスとあっさりサヨナラ
 終盤の会話で簡単にお別れするのはモヤモヤしました。
 そもそも史実ではポカホンタスとジョン・ロルフが結ばれたようですが、わざわざディズニーの『ポカホンタス』として描く必要があるのかなと。
 ジョン・ロルフが正解という結論が先にあるためか、ジョン・スミスがポカホンタスの意見を否定する場面がありました。
 ポカホンタスとジョン・ロルフをくっつけるために、ジョン・スミスが雑に退場させられた印象です。

⑤まとめ
 私には合いませんでした。
 ただ、好きなところもあります。
 観て良かったです🙇‍♂️
もちお

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