セガール幹事長代理

受難のセガール幹事長代理のレビュー・感想・評価

受難(2013年製作の映画)
1.5
他意はないんですが、岩佐真悠子が脱ぐっていうので、仕方なく、純粋な親心で、100パーポジティブシンキングで、正座して観たんですが、絶望的に退屈で何度も途中離脱しそうになった。

女性の下半身に顔が浮かび上がるっていうもんだから、てっきり岩佐の顔だと思ってたらまさかの汚いおっさんで主食がきゅうり。身体に顔が2つあっても岩佐ならギリいけると覚悟してたんだけど完全に誤算だった。
服屋でこのシャツいいじゃんってノリで広げたらいらんポケットがいらん場所に着いてた感じ。妙なオプションを付けないで頂きたい。性別変えれば一回で二度美味しい、とはならんからね。

岩佐も岩佐で股間のおっさんに対する適応能力が高く、おっさんと普通に共同生活する始末。おっさんが発する「誰にも使ってもらえない女性器に何の価値もない」みたいな罵詈雑言に対してもどこ吹く風。
例えば、自分の大事なところに顔が浮かび上がって、そうですね、私は男性なのでおばさんの顔、誰でもいいんですけど小池百合子だとしましょう。
下半身に生えた百合子が私の人格を踏みにじってきたらショックで一週間以内に山手線に飛び込むだろうし、次回の都知事選のメンバーが入れ替わってしまうことでしょう。

まあそんなことはどうでもよく、これだけ良い材料が揃っておきながら作品をつまらなくできるのが信じられないんですが、原因は緩急のゼロっぷりに他ならず、とにかく観る側を寝かせにかかってきます。背中トントンしてくれます。シッカロールまみれにしてくれます。
いい具合にウトウトしたあたりで誰かが脱ぎかけて目が覚める、そんなストレスと戦う作品です。