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レッド・ファミリーのせのレビュー・感想・評価

レッド・ファミリー(2013年製作の映画)
4.0
「めぐみへの誓い」の予告を見て北朝鮮の工作員やら拉致関連やらテロやら暗殺やら色々調べて思い出し鑑賞した一作。

一応コメディに分類されるらしいのだが、私的には辛すぎて全く笑えない1時間半だった。
基本的人権の大切さを思い知らされる。
こんな北朝鮮になってしまった最初のきっかけは日本なんだと思うとよりキツかった。

一番コメディ要素が強いであろうお隣さんが絡むシーンも、資本主義と共産主義(と世襲独裁政権)の悪い所を両方煮詰めてダムカレー状態で食べさせられてる感じなので笑える所まで辿り着けず。(激辛と激甘を同時に食っても粘膜は楽にならねぇんだよ…)

でもだからバランスが悪いという訳ではなく。
軽すぎず、重すぎず、でも刺さる所は刺さるという絶妙さがとても良いなと思った。
韓国映画は本当に社会問題を落とし込むのが上手いなぁ。

メッセージとしては子ども達2人の意見と結末が全てなのかなと。
残念ながらこれだけ国家間の関係ががんじがらめになってしまっていると不可能に近いんだろうけれど、いつか、そんなしがらみも抜きにして二国間だけで話し合える日が来る事を祈っています。
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