片腕マシンボーイ

そして泥船はゆくの片腕マシンボーイのレビュー・感想・評価

そして泥船はゆく(2013年製作の映画)
3.2
我らが渋川清彦主演!大田原愚豚舎作品!ってだけでテンションぶち上がるし、渡辺紘文が渋川清彦を当て書きしたっつ〜バツイチ無職アラフォークズおじさんがめちゃめちゃ魅力的で途中まではめちゃめちゃ好きな感じやったんやが……
いくらなんでも最終章は雑すぎやせんかね?

おばあちゃんと2人暮らしの失業手当暮らしおじさんの前に、数年前に死んだ親父の子供と名乗る中学生の女子が現れたぞ!って話

そうね、あの終盤の出来損ない映画感はね、低予算のポンコツ映画を漁ることがわりかし嫌いじゃないマシンボーイからしたらこのポンコツ感は既視感あるし、なんなら普通に受け入れてもおかしくない感じはしたんやが、そこまで積み重ねてきた作品の魅力が突如としてぶち込まれたポンコツ描写に台無しにされたら……やっぱり目を覆うよね

とりあえず大田原愚豚舎の長編第1作って事で渡辺紘文の繰り返しの美学はまだ確立されてはいないが、会話劇の奔放っぷりはこの頃から際立っているし
カーセックス🎶カーセックス🎶カーセックス🎶 カーセックス🎶カーセックス🎶カーセックス🎶 カーセックス🎶カーセックス🎶カーセックス🎶からの一連の流れは最高やったのよ
うん、最終章とっぱらって渋川清彦お兄やんが姿を消してそこで終わってくれたらもっと高評価出来た気がする〜、残念!

あと初期作やからね、亡くなるまで大田原愚豚舎作品のレギュラーキャストやったおばあちゃんが結構喋っていてキャッキャしたねぇ、演技っつ〜か……素のリアクションが見事にフィクションの世界に溶け込んでいて素晴らしかったぞぉ