ノイシュヴァンシュタイン城を築城したバイエルン王、ルードヴィヒ2世の生涯を描いた映画。兄弟ともに精神的に困難があるに至ったルーツにはもう少し何かがあったと思うし、そこら辺がもう少し描かれていればと感じた。ワーグナーを寵愛し、芸術と建築に莫大な費用を投資したルードヴィヒ2世だけれど、劇中のビスマルクの言う通り、それは悪とは言いきれない。イタリアのメディチ家同様、現代に受け継がれるドイツを代表する美の極地はこの人あってこそだから。
他の方のコメントにもあるけれど、私もオーストリア・ハンガリー皇帝の皇后エリーザベトはちょっと違うと思った。