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バーフライのleylaのレビュー・感想・評価

バーフライ(1987年製作の映画)
3.8
米国の作家・詩人であるチャールズ・ブコウスキーが脚本を書いた自伝的な作品。特典映像でご本人も登場し、バーの客としてカメオ出演も。

LAのダウンタウン、貧しい地域。
酒浸りの日々を送る作家ヘンリーをミッキー・ロークが演じる。

だらしなく汚い身なり、薄汚れた部屋、収入も少なく、バーで飲んだくれてはケンカばかりのヘンリーは、ある日、バーにいる女性ワンダ(フェイ・ダナウェイ)と出会い、惹かれ合う…。

富や名声に目もくれず、入ったお金は酒に消える。このようにしか生きられない男の生き様はバカだなぁと思いながらも、どこかで惹かれてしまう。

人生を諦めかけた男女を主演の2人が繊細な演技で見せていく。
「恋なんかしたくない。二度としない」などとサラッと言ってしまう大人の作品です。

ミッキー・ロークは当時31歳で脂がのっている時期。だらしなさの中にも独特の優しい雰囲気が光っている。

フェイ・ダナウェイは当時46歳で大人の魅力。『俺たちに明日はない』を観てからフェイ・ダナウェイのファンですが、歳を経ても魅力的です。

女性編集者がいきなり恋愛モードになってるのは謎だったけど、ご本人の脚本だから事実なのかな。

いいバーテンと悪いバーテンが出てきて、悪いバーテンがスタローンの弟でした。
街の人がもれなくクセが強くてよかった。

社会からハミで出た人たちに優しい視線を注いでる作品でした。
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