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バーフライのacariiのレビュー・感想・評価

バーフライ(1987年製作の映画)
3.7
舞台はロサンゼルスのダウンタウン。
まずオープニングでバーストリートの風景が流れる。色々なアメリカンなロゴ(フォント)ネオンが見れて良い。すてきオールドスクールなフォントたち。

そして主人公演じるミッキーロークのキャラクターが良い。へろへろで、優しい声の酔っ払い男。あまりアメリカ映画(特に主人公)で見ないタイプ…。
そんな彼が実は詩人なわけですが、格好良い事言うんです。
Some people never go crazy.
What truly horrible lives must live.
みたいな事を言い出す、ギャップ!
酒にたかるバーフライなくせに、喧嘩好きで仕事もしないのに知的な一面を持つ不思議主人公。
この映画は作家チャールズ・ブコウスキーの自叙伝的物語でもあり、彼が脚本をしている。だから主人公の言葉がすてきなわけです。

そんな感性強すぎて世間に適応できない主人公が似たような問題を抱えた一人の女性とバーで出会い物語りは進んでいく。
ヒロインとしては若くもキラキラもしてない女性だが、この二人が互いを愛し、許し合う、なんと美しいことか。

ダメ大人の恋愛映画として、良い。
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