バーフライのmariモのレビュー・感想・評価

あまりにも揺るがない信念のようなものがあり、大体がその揺らぎにドラマを見いだそうとするが、こいつは揺るがない。そうとしか生きれないじゃなくて、そう生きていたい人々。自覚済みである。
ずっと酒浸りや喧嘩やいざこざの様子が流動的に描かれる。その滑稽さは爽やかな温かさを帯びている。外側にいた第三者が出てくるが、主人公に惚れ取り込まれる。主人公や彼らが住む世界に対しての強度みたいなもの。一挙手一投足が愛おしい主人公とその世界。