きのっぴ

アイム・ソー・エキサイテッド!のきのっぴのレビュー・感想・評価

4.5
アルモドバル監督好きにとっては、"これぞアルモドバル!"て感じの作品だけど、アルモドバル監督のテイスト(バックボーン)を知らないと、色々とハチャメチャトンデモB級映画な印象になってしまうかもしれない作品。
そういう意味では・・・ワンシチュエーションコメディだし、もんのすごく大雑把な括りをすると三谷幸喜さん的な作品かもしれない。。。

コメディ要素ありつつも、基本的には人間の機微、ペーソスを全面に出した人間ドラマが多いアルモドバル監督作品のなかでは、ドタバタエンタメコメディ要素が強い作品。
極限状態で各人のバックボーンが見えてくる群像劇はよくあるけど・・・ドタバタにすることによって、とんでもない状況設定にすることによって、監督の意図(世界観)がむしろ伝わりやすかった気がする。

そして・・・アルモドバル監督作品は本当にクセのある登場人物ばかりだけど、本当に悪い人は出てこないのが愛。。。

以下ややネタバレ・・・















オープニングの数分間、カメオ出演の2人の豪華さもさることながら、あの数分間の出来事がこのあと約1時間半のあれやこれやを引き起こすことになるかと思うと、見終えて改めて最初から見直したくなること必至。
きのっぴ

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