ツッコミどころは多々あれど、ストーリー自体は嫌いではなかった。でも家族かえりみず芝の手入れ(仕事)に夢中だった男が、女の子の「勝手」とはいえシェアハウスを許容するかねぇ?という。しかもその主人が奥田瑛二。むしろ奥田瑛二が女の子(北乃きい)に翻弄されていくのを楽しむべきか。
家族をテーマにしているというよりは、家をテーマにしている感じでしょうか。いかんせん登場人物のキャラ描写がいまひとつで、抱えてる問題や越えるべきハードルの設定がぼんやりしすぎ。また、生きたセリフがバシバシ飛び交う邦画をいくつか観た後だと、余計に無駄なセリフが耳につくというか脚本にダメ出ししたくなる始末。
まあ、安っぽい作りも、一周まわってそれが心地良く感じたりするもんで、この作品も一周まわって心地良くなってた。
中澤佑二はそこそこうまかったけどチェアマンは素人感出まくりだったなとか、素人たちはさておきプロの演者たちの演技のよしあしが目につきすぎた作品でした。
で、市毛良枝に頼りがち。市毛良枝がいいとこもってっちゃうし、ところどころで作品を締めてくれたかな、と。
音楽も地味によかったし、ヨコハマの有名どころはさくっと収まってるし、糠床でも作ろうかな?って気になっちゃったし、そこそこによかったかな?