飯

罪の手ざわりの飯のネタバレレビュー・内容・結末

罪の手ざわり(2013年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

胡文海貪官殺戮事件
周克華強盗殺人事件
鄧玉嬌防衛殺人事件
フォックスコン社員自殺事件

副線には温州市鉄道衝突脱線事故と東莞性産業
(莞式サービスの発想力に脱帽する)

中国、転換期の陣痛。

賈樟柯のなかで珍しい暴力。
ドキュメント式の暴力、急な暴力。
(ジョニー・トーと北野武に近い)
結果だけの暴力はもう怖くない。怖いのはまだ日常生活に密やかに潜伏している暴力の種。ミクロの暴力。

林冲夜奔、蘇三起解

「罪を認めるか」

自然が現実に順応するとき、平穏な衝撃力がある。
自然に想像力を加えると、現実を超えるような眩暈になる。
自然が目的性を持つと、現実に対する力が失う。
なぜなら、現実そのものは、事件や記号よりもはるかに濃厚であるからだ。
想像中の荒誕が現実の荒誕には比べられないもの。
それは、中国という土地だから。
飯