かわとも

MUD -マッド-のかわとものネタバレレビュー・内容・結末

MUD -マッド-(2012年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

少年から大人になる途中に垣間見た大人の世界。

愛が何かもまだはっきりわからない14歳の少年が自分なりに頑張っている姿に過去の自分を重ね。キュンとする切なさと現実の残酷さと。

ボートハウスでの生活をする少年。ボートハウスって不安定でちょっと不吉なイメージをかんじました。それも伏線なのか?

拾ったブレスを好きな娘にプレゼントするシーンには「おいおい拾い物…」と突っ込みたくなりますが、それもまた可愛らしい。

ラストの川から海に出る(恐らく)場面のマッドの表情が印象的。
生きる希望とそれでも生きて行く人のなんとも言えない、笑顔とも真顔とも言えない表情。
そこにかすかでも未来を信じて生きる人の物語だなとおもいます。

こんな出来事があった後、エリスと母はアパートへ引っ越し。
ネックボーンとの友情も少し、変わっていくのでしょう。大人の友情になっていくと感じさせます。

住む場所が変われば気持ちも段々と変わっていくものです。

少しずつ、変わりながら生きる。
そして、どこにでも希望はある。
少年が大人になったある時の物語でした。

キャストが上手く噛み合っていたので、すんなりと物語に入ることができます。

スタンドバイミーを思い出しました。
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