このレビューはネタバレを含みます
少年から大人になる途中に垣間見た大人の世界。
愛が何かもまだはっきりわからない14歳の少年が自分なりに頑張っている姿に過去の自分を重ね。キュンとする切なさと現実の残酷さと。
ボートハウスでの生活をする少年。ボートハウスって不安定でちょっと不吉なイメージをかんじました。それも伏線なのか?
拾ったブレスを好きな娘にプレゼントするシーンには「おいおい拾い物…」と突っ込みたくなりますが、それもまた可愛らしい。
ラストの川から海に出る(恐らく)場面のマッドの表情が印象的。
生きる希望とそれでも生きて行く人のなんとも言えない、笑顔とも真顔とも言えない表情。
そこにかすかでも未来を信じて生きる人の物語だなとおもいます。
こんな出来事があった後、エリスと母はアパートへ引っ越し。
ネックボーンとの友情も少し、変わっていくのでしょう。大人の友情になっていくと感じさせます。
住む場所が変われば気持ちも段々と変わっていくものです。
少しずつ、変わりながら生きる。
そして、どこにでも希望はある。
少年が大人になったある時の物語でした。
キャストが上手く噛み合っていたので、すんなりと物語に入ることができます。
スタンドバイミーを思い出しました。