おいたん

白ゆき姫殺人事件のおいたんのレビュー・感想・評価

白ゆき姫殺人事件(2014年製作の映画)
4.0
秀作。
湊かなえらしい、
今の日本を欠落部分を
残虐に、
軽快に、
滑稽に、
誰にでも枠にハマるように描いた作品。

この映画の何処に悪があって、
何処に善があるのかを、
SNSや過去を振り返ることで闇に包んでいく。

『ヒトの記憶は捏造されていくモノ』
まさにその通り。
そこに最大の悪があるんじゃないか。

悪意があって捏造されるモノ
悪意はないがまるで自分が見たかのような、
いや、『実際に見た』と錯覚に陥るまでに捏造される記憶。

昔からそういうモノはあるが、
今の日本はそれが入り乱れている。
SNSの脅威だろうか。

自分自身が
誰かも見失うほどの記憶の捏造。
事実の湾曲。

昔と今を丁寧に織り交ぜることで、
SNSへの理解が薄い人にも
痛いほどに伝わるだろう。
誰にでもきっとあるだろう、
記憶の捏造。
事実の誤解釈。

これはもう、
湊かなえの一本勝ち。

そして、
丁寧に描き切った中村監督の出演者たち。

菜々緒は今後女優で化けるんだろうか…
ポスト小池栄子か…?
おいたんは、大好きですよ…♪
おいたん

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