マルメラ

白ゆき姫殺人事件のマルメラのネタバレレビュー・内容・結末

白ゆき姫殺人事件(2014年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます


うーん。

Twitterの使い方が乱雑で、最後、手のひらを返すネット民が薄れている気がする。というTwitterしつこい。

あと、ニュース映像を二回かな流すんだけど、あれもテレビ見てるみたいな感覚になって映画感が薄れる。

基本的に映画として成立していない気がする。

なぜなら綾野剛の成長が無いから。彼が物語の主軸になってるのだし、映画の冒頭と後半で明らかに変化のある人物なのだから、そこの心情変化を追わないと意味が無い。

とりあえず、映像撮って流して、最初は井上真央を犯人と決めつけていたのが、だんだん正しいのかわからなくなってきて、人間のつく嘘、もしくは記憶の捻じ曲げ、客観を主観にしてしまう恐ろしさを実感しつつ、でも仕事として面白い映像を撮ってこなければいけない現実と向き合うという構造にしないと観たところで何も無い。

最後のろうそくのやり取りに持って行くのも、下手。
だったら、引きこもりゲームオタクが井上真央を未だに信じていて、部屋の中から世論を変えようとしている。それを井上真央は自殺しようとした時に知り、自殺を思いとどまる。そしてラストへの方がドラマになる。

なんか題材というかテーマ的なものはすごい共感できるし、ニュースの偏向報道の問題もすごく共感できるだけに、もっと描き方とかどうにかならなかったのかなという落胆がすごい。
マルメラ

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