誰かが堕ちていくきっかけはきっと小さなことで、堕ちるのは他人事だと考えていて、でも誰にでも起こり得る事なのかもなぁなんて思いながら鑑賞。
登場する人、みんながどこか冷たくて、でも暖かくて、それぞれに生活があって、それぞれが日々を生きていて、立場や職業こそ違えどみんな血の通った人間だからこそそれぞれのキャラクターに自己投影をして自分だったらどうするかなんて考えてしまった。
主人公のオサムはきっと日々をなんとなく生きていた大学生で、計画性なんかまるでない甘ったれで、でもどうしようもなくお人好しで、そんなところが人を惹きつける魅力になっており、各セクションでの人間関係に繋がっていたんだろうなと感じた。
原作小説ではより様々な職を転々としており、映画よりも登場人物が多かったり細部が異なるそうで、いつか機会があれば読んでみたい。