このレビューはネタバレを含みます
結構前にWOWOWで放送されていたものをHDDに録画して見ていなかったのを観了。
斬り合いのシーンがない時代劇。
映されるのは自分が正しいと思う生き方を貫こうとする人達。
無実の罪に貶められ、切腹を命ぜられる主人公の秋谷は誰を恨むわけでもなく淡々と家譜を編纂するという、自分に与えられた役目を果たして死んでいく。
現代の感覚からしたら、なぜそこまで?と思う部分もあるけれど「武士道」というものなんだろうなあ。
切腹のシーンを直接見せず、穏やかな表情で家族と別れ去っていく秋谷の後ろ姿を映して映画は終わる。
加古隆の劇中曲も良く耳に残る。
本日が78歳の誕生日の井川比佐志さんが慶仙和尚役で出演。