るい

蜩ノ記のるいのレビュー・感想・評価

蜩ノ記(2013年製作の映画)
3.7

事実の奥にある真実のとは


私が昨今の日本の時代劇死んだわってチーンってなってたら、主治医のいかえもん先生が処方箋出して下さいました。その1💊

ちゃんと時代劇だった。
大人しめだけどなかなか渋かった。
ちょっと元気出た。

三浦家の家譜を編纂しながら3年後には切腹しないといけない武士、戸田秋谷(しゅうこく)。その彼を見張るために住み込みとなった訳ありの武士、檀野 庄三郎とのお話。

そもそも秋谷は無実なんだけど、騒ぎ立てず自分のやるべき事だけに務めている。檀野はそれを見て何かできないかと動き始める。

四季が巡り、そこには慎ましく生活する家族があり、実直な秋谷に心動かされ、人の縁や生きる事死ぬ事について語られる。とても日本の時代劇らしいつくり。

「学びて時に之れを習う亦た説ばしかはずや」
学問をして、その学んだところを、復習できる機会を逃さずに、何回も何回も、繰り返して復習すると、学んだところのものは、自分の真の知識として完全に消化され、体得される。

「子曰く故きを温ねて新しきを知らば、以て師為るべし」
過去のことを考え究め、それを取捨し、選択してさたものをもとにして、現在及び未来のことを考える、そうした考え方をする人は、他の模範となり得る人である。

「義を見て為さざれば勇なきなり」
目の前に困っている人を見かけたら、見て見ぬふりをするのではなく、手を差し伸べることの出来る人こそが、勇気を持った 人である。

論語がこの作品の軸になっているのも良い。

かと言って説教くさくもなく、息子の友達の源吉がぁぁあってなる所は非常に悲しいが息子 郁太郎が友人として仇打ちにいくとことかとてもいい。あと、役所さんよね。岡田くんもきらきらしとったね。

でさ、全く関係ないんやけど…私これ見る前に『将軍』8話見てたんよ。8話が衝撃すぎて、この作品全く入ってこんかったから、もっかい見たんよ。

この主人公の名前戸田秋谷やん。戸田って聞いただけで、走馬灯のように将軍のシーンが駆け巡るわけさ。もうだめだった。色々😇

いや、しかしこの作品なかなかよかったぜよ。もう一個お薬だしてもらったからみる!
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