過去を引きずった二人の男の戦いを描いたサスペンスアクションドラマ。
ロバート・デ・ニーロとジョン・トラボルタが共演。
1992年セルビア軍がボスニアに侵攻し、民族浄化の名のもとに大量虐殺を行った。
死者は20万人以上。
1995年アメリカ軍とNATO軍はこの紛争に本格介入し空爆を開始する。
その後、元アメリカ軍人のベンジャミン・フォード（ロバート・デ・ニーロ）は、退役して人里離れた山小屋でひとり静かに暮らしていた。
ある日、山道で車が故障して立ち往生していると、謎のセルビア人エミール・コバチ（ジョン・トラボルタ）が現れて車を修理してくれる。
仲良くなった二人は、翌日一緒にヘラジカ狩りに出かけるが、突然コバチがベンジャミンに矢を放つ。
ベンジャミンは何故命を狙われたのか？
元米兵ベンジャミンと、戦場での彼の行為が許せないコバチが、アパラチア山脈を舞台に戦いを繰り広げる。
攻守の立場が何度も入れ替わる。
正義を掲げて参戦したはずの米軍であったが、気付いてみれば条約違反の殺戮を犯していた現実が重い。
果たして戦場で何があったのか.....
観る人によって感想が異なる作品です。
本作品ではベンジャミンの残虐な行為や痛々しいシーン、グロイシーンもあり、目を背けたくなる場面が多々あります。
目をそらさずに、何が起きたのかを中立の立場でじっくりと考えると、奥の深い作品です。
「ヘラジカの死に際の目を思い出せ！」
2022.11 地上波・テレ東で鑑賞（午後ロード・吹替：堀繭子 訳）
