にゃんにゃん

壇の浦夜枕合戦記のにゃんにゃんのレビュー・感想・評価

壇の浦夜枕合戦記(1977年製作の映画)
3.6
ロマンポルノだからしょうがないんだけどセットが安っぽすぎるのがまず目につく。床があからさまなフローリングじゃないか。ロマンポルノの名だたる女優様方が平安時代スタイルでたいへんお美しうござる。宮下順子がもう見目かたちも声も振る舞いも何もかも美しすぎる。高橋明ってばおいしすぎるなー。女地獄森は濡れた的な嗜虐と退廃、神代すぎるキレキレかげん。なんかちょいちょい東映ぽい安っぽいグロが笑える。風間杜夫の際立つバカ武者っぷりと渡辺とく子のさすがの気品。鬼馬二さんと一緒に帝の后に手を出すことにひよってるくだりは面白すぎる。こんなバカ相手でも畏れ知らずに向こう見ずに求愛されるとほだされるんだなぁ高貴なお方は。というか高倉天皇どんだけ下手だったんだ。義経はなんで閨でも烏帽子かぶって睦みあっているのか謎。腰上げて~下げて~回して~のレクチャーは萎えないのか。終盤30分くらいひたすら義経×建礼門院の濡れ場。私は長い濡れ場はすぐ飽きて嫌になるんだけど、この作品はバカバカしすぎて?なぜか全く飽きなかった。というか全然濡れ場感なしでスポーツ観戦みたいな感覚。おなご一同泣きっぱなしの辛い展開から、最終的には快楽を知らなかった女性の性的覚醒、っていうロマンポルノあるあるな展開に帰着していってなんか幸せな感じに終わっていくから、終わりよければすべてよし。
にゃんにゃん

にゃんにゃん