命との向き合い方が、しっかりと地に足がついている。死と日々向き合ってるからこそだろうか。
部落差別についても、江戸時代の士農工商の身分制度は、結局、生産の主たる担い手である農民がいちばん厳しい生活を強いられる。そのためにさらに下層に穢多や非人を置き、制度上ごまかした。その意味では権力者の都合により、差別を強いられた被差別部落の人たちは明らかに犠牲者だ。しかしながらインド社会と同様に、差別的な扱いも慣習化してしまうとまるで生得のことのように人々の意識まで変えてしまう。
ユダヤ人への民族差別、黒人差別などもそうだが、権力者の都合であっても社会構造化したものの差別解消は一筋縄ではいかず難しいことがよく分かる。
そうしたことは抜きにして北出家の家族の生き方は胸に深く刺さってくる。なによりみんな明るく前向きでチャレンジに満ちてる。