いい夫婦の日(11/22)に、観賞後に鬱になるような夫婦のお話を観てしまった。
原題は「WRECKERS」(破壊者の意)。
いや~、低評価のわりに面白かった。この気分の悪さをどう消化したらいいのか分からないまま終わったのが逆に気持ちいい(笑)
wrecker's'、複数ってところがミソ。
PTSDを抱えた軍人である義弟がwreckerという話なのかと思って(それならありがち)観始めたけど、違った。
何度も色んな嘘をつく夫(サイコパス?)や、夫の友人夫婦も含めて、その狂気と疑念みたいなものがじわじわと物語に満ちていく。そして主人公もまたwrecker。みーんなwrecker…。
主人公(妻)目線だから、夫と義弟の関係性が曖昧にしか映らない。想像はできるが作り手が示してくれないので明確な「解」が得られない。
空白が多すぎることを面白いと感じるかどうか、というところで賛否が分かれるんだろうね……私はギリギリ面白いと思えたかな、、
映画はあそこで終わったけれど、あの狂気に似た疑念を抱えたまま、あの人たちはどうして生きていくのだろう、と考えずにはいられない。そして弟はどこへ行ったのだろう……怖い。
え、まってめっちゃ好きかもしれないこの映画。最悪なんだが考えたくなる。面白い。
そしてベネさんの何ともいえない表情を存分に楽しみました。ふふ。