ちぇりー

胸騒ぎの恋人のちぇりーのネタバレレビュー・内容・結末

胸騒ぎの恋人(2010年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

ゲイの男性とその女友達が、ニコラというミステリアスでイケメンの男性に恋をして振り回される映画。

ニコラの魅力はイケメンであざといというだけで、その他の魅力がエピソード的に描写されないからなかなか入り込めなかった。

同じ人を好きになったことで、友達同士だった関係も悪くなってしまい・・・みたいな流れがありきたりすぎて、ちょっと退屈しちゃった。

嫉妬する気持ちや人を好きになる気持ちというのは理解できるが、この映画の登場人物にはちょっと共感できなかったなー。ニコラが出てきて、すぐに惹かれ合って、嫉妬して、みたいな流れってちょっとありきたりすぎるし、エピソードが少なすぎないかな。

くっつきあったり離れたりもなく、2人を引っ掻き回す障害もなく、本当にただあざといニコラに振り回されて終わりみたいな物語だった。

この映画の重要なポイントはマリーとフランシスの内面の部分だと思う。ニコラに抱く恋心や友人に向ける嫉妬心など。フランシスがニコラの服を嗅ぎながら自慰をするシーンはそういう描写だと思うんだけど、そういう恋愛によって心がぐらついている登場人物の描写がほしいなと思った。おそらく小説だったら、マリーとフランシスが心の中で思っていることが文章化されるから面白くなると思うんだけど、やはり映画だからそこを映像だけで描くのは難しいだろうなって思った。
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