かつを(@katsuwow)

胸騒ぎの恋人のかつを(@katsuwow)のレビュー・感想・評価

胸騒ぎの恋人(2010年製作の映画)
3.7
今年の初映画はWOWOWで撮り溜めていた作品から。ドランの「胸騒ぎの恋人」
感情が生々しい。男女二人で一人の青年にモーションを掛けていく物語。

25歳の設定が、ある程度の社会的分別が出る年齢とシンクロする気がするんだけど、そこを越えての恋だったり、失恋だったりで、誰もどこか記憶にあるんじゃないかと思う。

原色系の色使いが印象的。それぞれの恋人との絡む場面で赤、緑、青のド原色を使っている。スローで台詞は全くないのに息遣いが感じられる感情的な場面だった。

スローといえば、出会い、恋に落ちるなどなど、心が振れる場面でスローを多用していて「出会いはスローモーション」と、来生えつこは良く言ったもんだと変なところに感心した。

男女で同じ男性を好きになってしまうという設定は、異性と同性、誰でもどちらにも恋をしてしまう事はあるのだということなのか。

手紙を書いている場面をしみじみ見てて「あ、重かったな」って謎の反省をしたのでした。