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胸騒ぎの恋人の&yのレビュー・感想・評価

胸騒ぎの恋人(2010年製作の映画)
4.5
【2014/2/5:UPLINK】親友同士である女の子とゲイの男の子が、ひとりの美少年を好きになっちゃうという、なさそうでいて実はいちばんありがちな恋愛話。
”唯一の真実は愛の衝動だけ”というメッセージが終始画面を支配している。そこから逸脱せず進むので、ただでさえも少ない台詞の一つ一つが時には真実でなかったり(心の機微や変化は表情で見せていく)、何気ないところで実は真理を突いてたりと、目を離す隙がない。細やかな演出で話に厚みを持たせているのに、「火が心配だから帰る」で収めてしまう緩急のつけ方とか、これは才能とセンスなんでしょうかねえ。好きです。
前作と比較すると、映像でのアプローチに重きを置いていない印象。そしてそれを残念と感じさせない完成度。
しっかしドランさんの画作りはホントにオシャレすぎ。あまちゃん的に言えば、「オシャレなんだから失恋くらいガマンしろよ」と思わないことも、ない。
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