Scr88

それでも夜は明けるのScr88のレビュー・感想・評価

それでも夜は明ける(2013年製作の映画)
3.8
重かったです。見ているだけで痛々しく心苦しいシーンがたくさん。
日本でもどこの先進国であれ、家柄や生まれによって生き方は変わってしまうという意味では、人種に限らずカーストというか、人の生き方や優劣がついてしまう問題も同じなのかなと。もちろんやはり奴隷や黒人の差別とは次元が違うのだろうけど。経済的に恵まれた家庭で生まれた人と、最貧困層の家庭で生まれた人では生き方も選択肢もまったく別物になってしまうのも事実。
同じ黒人でも自由黒人と称される人と、そうでなく売買されて生きていく人たちとが存在していて、俺は自由黒人だ!と言う主張することに少しモヤっとするような。それは俺は白人だ!というのと同じ種なのかなとも思ってしまうけど違うなかな。度合いの差はあれど、どの世界であれどこの国であれ、生まれた時点でついてしまう人間の優劣は消えることがないんだろうなと、少しストーリーの趣旨とはズレてしまうけど感じさせられる作品でした。
Scr88

Scr88