Achilles

それでも夜は明けるのAchillesのレビュー・感想・評価

それでも夜は明ける(2013年製作の映画)
4.3
さすがのアカデミー作品。

2時間という短い時間に12年という長さを上手く表現している
そしてハッピーな描写より絶望の中希望を捨てず耐え忍んだ月日の方にフォーカスをあてているのがよりリアルに、より重みを感じる

勿論奴隷制度はあってはならないと個人的には思うが当人の白人達にとってはこれが普通で「悪」と感じるきっかけがなかったのかもしれない
決して擁護するわけじゃなく
言葉は軽いが、ある意味悪気はないというように、ただそういうものだと認識していたとすれば一概に彼らを「悪」とは呼べないのかも。

日本でも昔は小さな領土、自らの地位の為に敵将軍を討つという事が正当化されていた時代もあり、それが普通で人殺しが「悪」とは思っていなかっただろう。

話は少し逸れたが
こういった自分の意志を強く持ち勇気ある行動を起こし間違った常識を覆せる人がいるからこそ
辛い想いをしている人達の為に時代も動き、少しずつ「悪であろう当時の常識」は過去のものになり、正しい常識へ変わっていく

手段は何でもいい。
映画を通して想いが少しでも伝わり、
未だ残る差別に対し一石を投じることが出来れば、これもまた映画のあり方の1つだろう

その為にこの作品が1人でも多くの方の目に止まって、何かを感じ取ってもらえる事を願ってやまない。

ブラピのように言葉に酔ってみた
Achilles

Achilles