Leonardo

それでも夜は明けるのLeonardoのレビュー・感想・評価

それでも夜は明ける(2013年製作の映画)
3.7
本当にこんなことがあってよいのか、普段日常からは考えられないようなものを見た。何度も繰り返される鞭打ちのシーンは
目を背けたくなる。
まず、アメリカで奴隷と自由黒人という2つに分けられていること自体が問題だが、自由黒人であっても黒人は全て奴隷だという考え方は酷すぎる。偏見に過ぎない。
奴隷を買収していた白人はあそこまでキリストを信仰しておいて自分に天罰が下るとは思わないのかと心から疑問に思った。
それだけ黒人のことを所有物だから対等ではないという認識があったということだろう。最後のエンドロールにもあった通り裁判では黒人の発言が認められないらしい。
いったいどういう時代だよほんとに。
もし自分がこの時代に生きていて白人という優越な立場なら、時代に流されてこのような行いをしていたかもしれない。第三者からはなんだって言うことができるが、
この現代という時代にも言えることは、時代や周りの流れには流されず、常に正しい自分を貫き通すこと、常に本当の正しさを訴えることが大切だ。
だが、白人は全ての人が黒人を奴隷として見ているのではなく、ブラピのような人がいることを描いていた。
だからこれはもちろんのこと全ての白人が奴隷に対して酷い扱いをしていたわけではないということ。このような隠されたアメリカの歴史があることをたくさんの人に知って欲しい。そして現代でも全ての人が平等な人権と寛大な心、道徳心を持つように願っている。
Leonardo

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