シミタカ

それでも夜は明けるのシミタカのレビュー・感想・評価

それでも夜は明ける(2013年製作の映画)
4.6
金曜ロードショーは、ジブリよりもこの映画を“全人類必見”として放送するべきだと思いましたww

劇中にブラッド・ピットが言っていた「法は変わるが、普遍の真理は変わらない」という言葉に心揺さぶられました。

この映画は、北部で拉致されて南部で奴隷として売られた黒人が主人公なのですが、北部と南部の違いを知ってるからこその絶望感が凄かったです。

今の私達からすれば、南部は異常ですよ。でも、それを当時は法で認め、当たり前としてやっていたことを忘れてはいけないと思いました。

主人公が白人に刃向かった罰として、足が地面に少し着く高さで首吊りにされ、死にかけてるシーンがあるんですけど、白人はおろか仲間の黒人までもが、見て見ぬ振り、知らんぷりして普通に遊んでたりするんですよ。
こういうシーンで、異様さというか、違和感を表現するのが上手かったです。

また、ラストシーンでパッツィーが泣き崩れるのですが、これは正直この映画で一番辛いシーンでした。
「法とは?正義とは?法の前で人間はここまで無力か。」
といったことを痛感されられます。

とりあえず、ブラピの言葉 と Roll Jardon Rollの合唱 のパワーが凄かった。


〈豆知識〉
この映画の監督は“スティーブ・マックイーン”とあの大スターと同じ名前なので、エンドロールで一瞬ビビるww
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