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マーク・ジェイコブス&ルイ・ヴィトン ~モード界の革命児~のmのレビュー・感想・評価

3.5
@「醜悪さえも極めればクールだ」

@「褒め言葉は信じない
けっしてね」

マーク・ジェイコブスさんがコレクションを行うまでのドキュメンタリー映画。
こんなにお茶目な人だとは知らず、呆気にとられた。
そんな彼が見せた厳しい言葉が奥深く、また少しだけぞっとした。

正直、グランジ・ファッションが出来上がる過程を始めて見た。
オートクチュールの物ばかり見ていたせいか、「やり過ぎじゃない?」と驚いてしまうぐらいに付け足されていく布、革。
ファッションは底辺と言っていたけれど、そんな事ない。
奥深い。
シンプルで完璧なオートクチュールも良いけれど、足し算ばかりのロックさもまた最高。
『ファッション』について、もっと語らなければならないと思った。

そして、今作に関してはファッションというよりはアート作品と思った。
ひとりの天才が、また天才と交わり高みを目指し、触発され、そして、針子たちが形にする。
針子たちが作った洋服をモデルたちが表現する。

すべてに妥協せず、協力して、ひとりの物を創りあげる。
そんな裏側を見れて嬉しい。
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