ベビーパウダー山崎

ベッドタイムアイズのベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

ベッドタイムアイズ(1987年製作の映画)
3.0
神代にしては珍しく退屈だった。70年代(ロマンポルノ)には確かにあったはずのどこからきてどこに向かうのか何を考えて生きて死んでいくのかさっぱり分からないキャラクターたちが上へ下へ右へ左へと走り回り転げまわる、あの「物語」から積極的にはみ出していく映画的な興奮がほとんどなかった。生真面目すぎる映画に見えて、神代とキャメラマン川上皓市との相性も良くないように思えた。「映画監督 神代辰巳」には神代と岸田理生の対談が載っているが、映画と小説、原作と映画シナリオの違いなど興味深い話をしている。