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ウォルト・ディズニーの約束のshinoのレビュー・感想・評価

3.8
『メリー・ポピンズ』をディズニーで映画化するため、ウォルトが20年かけて頑固な作者パメラ・L・トラヴァースを口説き落とした話…?ともちょっと違う、味わい深い話(*´ω`*)

ウォルトにとって"ねずみ"は家族。それと同様に、トラヴァース夫人にとってもメリー・ポピンズは家族。どっちにも折れる訳にはいかないこだわりがある…

結果、夫人の過去のすり傷を汲み取って、優しくねばり強くアプローチしたウォルト・ディズニーの勝利…なのか?
原作では厳粛で規律正しいメリー・ポピンズが、歌って踊るファンシーなディズニーキャラクターへと変身したわけですからね。笑

それでも感じたのは、何かを生み出すときはこういうぶつかり合いは必要不可欠で、でも最後はそれに関わる人と人との信頼だったりするんだろうなぁということ。
結局全部が全部、夫人のイメージ通りにはいかなかっただろうし…原作がある作品で、すべての人が納得いく仕上がりなんてきっと無理!笑
読む人観る人の数だけ、いろーんなイメージがあるからきっとおもしろい!(*´ω`*)

放題の「約束」は、ウォルトがメリーポピンズファンの娘たちとした約束、そして原作者と結んだ約束って2つの意味なのかなー?
でもやっぱり原題の「Saving Mr. Banks」がしっくりくる。
映画のバンクス役には、ウォルトと夫人、両方のお父さんへの思いが込められている。

メリーポピンズは誰を救いに現れたのか…?夫人のお父さんへの思いを知った後だと、メリーポピンズに出てくる1つ1つの台詞が深くて少しつらい…

夫人の幼少時代のお父さんを演じたコリン・ファレル、こんなかっこよかったっけ…もっとゴリゴリな野生児っぽいイメージだった(ごめんなさい。笑)
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