ろく

ゲームセンターCX THE MOVIE 1986 マイティボンジャックのろくのレビュー・感想・評価

3.6
もともとアーケードの「マイティボンジャック」が大好きだった。当時、近くのイト―・ヨーカドーのゲームコーナーで50円を握りしめやっていたっけ。だからかファミコン版が出るときはなんで横スクロール入れんだって思いながらも難しさに悶絶して(当然ファミコン版も)必死にやっていた。

だからこの映画は今50代くらいの「お前」には刺さるんだよ。でもそれ以外は全く刺さらない映画なんではないか。

話はゲームセンターCXと同じで有野がボンジャックを攻略する。でもそれだけでは映画にならないから無駄に過去の中学生有野ドラマパートを入れて懐かしさを増幅させる。

もうそのドラマパートがポンコツなのよ。なんだこのクソ演技って思いながらも「あるある」で懐かしく見てしまった。いたよ、ゲームカセット借りパクするやつ。いたよ、しかもそのカセットほかの友達に貸してしまうやつ。タッチは見なければと思っていたし、北斗の拳も見なければ。そういえば接触良くするために必ずカセット口で吹いていたなぁ。何もかも懐かしい。

ただそれだけだけどね。

でも最後有野がボンジャック最終面を攻略するシーンは前のめりで見てしまった。いけ有野、頑張れ有野。あのころ友人の家に行ってはファミコンばかりしていた「俺」が戻ってきたようだった。懐かしい。だからこの映画は僕にとっては少しだけありなんですよ。

ちなみに僕はボンジャックを攻略できなかった。エンディングも見れなかった。ありがとう、有野。サンキュー、有野。ただそれだけだけどね。
ろく

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