やん

大統領の執事の涙のやんのレビュー・感想・評価

大統領の執事の涙(2013年製作の映画)
3.5
七名の歴代大統に仕えた黒人執事の話。散らかりそうな程の膨大な情報を、過剰を排し、家族毎の視点からクライマックスに向けて時系列順に丁寧に話しを紡いだリー・ダニルエルズの手腕は見事。多少情緒過多で説明的、行儀良すぎで大味に感じるが、オバマの件(正直いえば蛇足)も含め黒人の差別、解放運動などの歴史を考えれば、これはこれで仕方なしと思う。それにしても主演のフォレスト・ウィテカー、オプラ・ウィンフリーを筆頭に役者陣は軒並み素晴らしいのひと言。個人的にはジェーン・フォンダのナンシー・レーガン役、ヤヤ・アラフィーのブラックパンサー入党以降(あのアフロと目つき!)にグッときた。エンドクレジットで気づいたんだけど、マライア・キャリー出てたのね。全く気づかず。再見した際は注意してみてみよう。ちなみにレ二ー・クラビッツはすぐ分かった。存在を主張しすぎず好演。役者としてもかなり良い。
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