八州雄会

大統領の執事の涙の八州雄会のレビュー・感想・評価

大統領の執事の涙(2013年製作の映画)
4.0
トルーマンからレーガンまで都合8人の大統領にホワイトハウスの黒人バトラー(大統領執事)として仕えたユージン・アレンの実話に着想を得た2014年公開の作品


ネタバレになるかもですが・・・


主人公のセシル・ゲインズは、酷い奴隷生活から、なんやかんやでホテルマンを経て ホワイトハウスに雇われ 執事として30余年勤務します。

白人スタッフより給与も安く昇進もしない事を、事務主任のウォーナー様に嘆願するもイヤなら辞めていいと言われますが、二度目の嘆願の時に「レーガン大統領がその事でお話が」とやり返した時はスカッとしました。道理で今度は部屋に入って来た時から「座っても?」と態度がやや強気だったわけです。

オバマ大統領に招かれた時に、迎えに来た担当責任者が黒人であった事も黒人身分の躍進を感じました。

公民権運動をする長男と真反対にみえる白人に従事する父。でも、ホントは、どちらも人種の溝を埋める事に貢献していたのですね。

鑑賞直後よりも振り返って後からジワジワくるタイプの映画でした。そして余談ですが、台詞も無いセシルの母親役はマライア・キャリーが演じていました。