あき

大統領の執事の涙のあきのレビュー・感想・評価

大統領の執事の涙(2013年製作の映画)
3.6
静かに、抑揚なく、あくまでも静かに物語は流れていくのに、感情を激しく揺さぶられるシーンが幾つもあり、主人公の内に秘めた思いが一気に弾けるラストシーンには胸熱。
そして、何度も逮捕勾留されても己の信念を曲げずに暴力を伴わない人権運動を貫き、父に拒絶される悲しみさえその感情を胸のうちに納め、父が息子に理解を示したときに、これまでの父の拒絶に対する不満ひとつ漏らさずに父を受け入れた息子の人間性の素晴らしさ。
個人的には、執事である父もさることながら、息子の物語に目が離せなかった。
あき

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