猿山リム

ハロウィン・チェーンソー・キラー ビギニングの猿山リムのレビュー・感想・評価

2.4
 ハロウィンにハロウィン映画を観ようと、雑に検索して辿り着いた一本。
 「ビギニング」と付いているが、「ハロウィン チェーンソー・キラー」の第0話的外伝というわけではなさそう。
 っていうか原題は「ヘイライド」で、まぁ多分似たタイトルの映画に擬態したよくある邦題のタイプと思われる。

 ヘイライドを調べてみる。
 わたしの解釈なので間違っているかもしれないが、遊園地のお化け屋敷によくある乗り物に乗ってホラーな演出を楽しむアトラクションのオープンフィールド版のような物かと。
 トラクターの荷台に乗った客が、ヘイ(藁束)の合間を縫って進み演出を楽しむ流れ。
 ハロウィンヘイライドで、恐怖のイベント中に、本物の殺人鬼が紛れ込んじゃった・・・的なホラー。

 コメディではない。
 ハロウィンのお祭りに恋人を連れて帰郷した大学生が一応の主人公ポジション。
 この地に伝わる殺人鬼の伝説や、脱走した囚人とそれを追う警官隊などの要素が加わる。

 ホラーとしてもミステリとしても、奥深い作品ではないけれど、「ヘイライド」という異国の文化とハロウィンの雰囲気は伝わった。
 元から予算の範囲内で、無難に一本仕上げる大人の仕事だったのだろう。
 あからさまに続編を意識したラストになっているが、検索した範囲ではそれらしき作品はヒットしなかったが、続編がある書かれたレヴューはあった・・・どうなんでしょう・・・まぁ探してまでそれを見たいかというとそうでもないけれど。

 今作の殺人鬼「ピッチフォーク」を検索すると複数の映画がヒットするが、実際にある伝説なのかたまたまなのか不明。
 映画的には、普通のB級ストライク。
 感想を書くために色々調べて勉強になったから個人的には意義のある作品となった。
 ハロウィンは仮装してお菓子もらったりイタズラするだけじゃなかったのね。
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