RUNPEN

スター・ウォーズ/フォースの覚醒のRUNPENのレビュー・感想・評価

4.0
8年経って観返してみた。


マンダロリアンやアソーカなどのディズニープラス・ドラマシリーズを観て、もう何度目なのかわからないスターウォーズ熱がぶり返してきたからだ。


公開当時から言われている「エピソード4の焼き直し」だなんだとアレコレ悪態付かれていたこの作品。

しかしこの後のEP8、EP9を見とどけた上で、あまつさえEP10以降も制作する(ホントにやんのかな?しかもライアン・ジョンソンで?)というディズニーの姿勢を見ている今。
このEP7はスターウォーズのフランチャイズ化としての使命を果たした、すごく良くできた作品なのではないか。
と、今更ながら思ったのであった。

あくまでも
「あのルーカスのスターウォーズの続編」
ではなくて
「スターウォーズという商品」
の実写映画フランチャイズの第一弾として。
という意味で、だが。



以下、いつもの長文妄想怪文書






確かに映画の内容はEP4のあらすじとほとんど同じである。
機密文書をめぐって帝国(ファーストオーダー)と反乱軍(レジスタンス)が争って、すったもんだで反乱軍が勝利する。
なるほどこりゃEP4だ。

公開当時、その構成ばかりが批判やツッコミどころになっていた事の気持ちはとてもわかる。

その他ナンクセつけるならデス・スターにとってかわるスター・キラーは大き過ぎるし破壊する目標も銀河ごとっていくらなんでも規模がデカ過ぎるだろ!!ジャンプマンガのインフレか!

(余談だけどスターキラーってEP4以前のルーカスの企画段階の主人公の名前じゃねーか!これも古参ファンへのサービス?いや敵の名前になってるやんけ!オタクは気になるんだよそういうの。)

あれレジスタンス活動でどうにかなるモンではない気がするし、あんな物作るファーストオーダーは帝国残党とかいって一体どんなスポンサーがバックにいるんだ、とか言いたい事は多々あるのだが、まぁEP6から30年もたってる話だしツッコミ出したらキリがない。
なのでいろいろな不満は一旦置いておくとして、ここからは良かったと思うトコロを書く。


まずフランチャイズ化の一歩としてホメるとすれば、その不満をおぎなってあまりあるNewキャラクター達の魅力がこのEP7にはあると思う。
これは8年前の初見の時から思っていて。


主役であるレイ、続くフィンとポー。それにドロイドBB-8。


レイの魅力。
まず演じるデイジー・リドリーの顔、ビジュアルがめっちゃ良い。かわいいとか綺麗とかではなく(いやまぁ綺麗だしかわいいんだけど)とにかくスターウォーズぽい顔をしている。これにつきる。
何がそう思わせるのかうまく言語化できないが、端正な顔つきに真っ直ぐな瞳、過酷な生活をしているが品のある感じ、勧善懲悪な物語であるスターウォーズの主役にとても似合っていると思う。
とくにEP7の頃はまだ幼い感じ(といっても彼女は当時23歳だが)もあって無邪気な可愛らしさがみえるのが良い。
あたりまえに自然と応援したくなる主人公だった。

フィン
なんといっても最大のトピックは沢山出てきてはすぐやられるストームトルーパー、からの〜まさかの主要メンバー!という事。
なるほど確かにそういうヤツがいてもおかしくないし、今後ファーストオーダーとの圧倒的戦力差を埋めるキッカケになったりすんのかなぁと。これはオモロくなりそう〜。なんて彼にはかなり期待した。
(なんもなかったけど)

EP7ではレイとバディ組んでるのがすごく良い。
最初は手を繋ぐのも嫌がってたレイだが、スター・キラー基地に助けに来たのがフィンの行動だと知ってうるうるしながら抱きつくシーンは恋愛感情と友情の狭間な感じがとても良いシーンだと思う。
そこで即ハン・ソロに「抱きつくのは後にしろ」って言われるのも実にスターウォーズしてていい。
最後に意識が戻らないフィンを見つめるレイの表情もけなげでいい。この絶妙に曖昧な関係をEP8.9でも続けて欲しかった。


ポー
まずレジスタンスのエースパイロットってのがめちゃカッコいいではないか。
タイファイターにいっぺん乗ってみたかったぜ!って言ってバリバリ乗りこなして脱出すんのもカッコいいでしょう。
撃ち落とされちゃうけど。
逃げ出すきっかけをくれたフィンに恩義を感じてすぐさま仲良くなるところもポーの一本気な仁義を感じて好感もてます。
よくハン・ソロと比較されてるんだけど全く違うキャラクターだと思うぞ。
BB-8が相棒なのもポーのかわいいところだ。

(しかしEP8、EP9ではフィンもポーも全然活かしきれてなくて、非常にもったいなかった。残念すぎる)


BB-8はねえ。
当時は「なんだこのドロイド?変なの。テクノロジーがスターウォーズぽくねえよ」くらいにしか思ってなかったのだが。
今回見返してみて、これでもかというくらいあざといかわいい動きをしてるのが逆にアリになってしまい、なんならスターウォーズらしいとまで思ってしまった。

思えばR-2にもそういうトコあるよなあ。あざと可愛いみたいな動き。
んでよく考えたらルーカスの作るSW世界にも「なんだこれ?」なキャラクターやテクノロジーが山ほど出てくる。
んでだいたい古参ファンに叩かれてたりする。(たとえばグンガン族やイウォーク族。そうジャージャー・ビンクスやウィケット達の事ですな。今でこそ人気のイウォークだが昔はテディベアだなんだと叩かれまくり。EP2でR-2がジェットで飛んだのなんかも批判されまくり)
なので今さらながらBB-8は全然アリだと思えるようになった。


そして忘れてはならないのがEP6とEP7を繋ぐ重要人物、我らがカイロ・レン。
なんせ彼こそが(EP7の時点で)唯一の過去と繋がりのある新しい人物ですから。

公開当時ダースベイダーと比較され、弱い、中二病、癇癪持ち、などと見た目とは裏腹のキャラクターを批判されたりもしたんだけれども。
しかしカイロ・レンって、そもそもそういうキャラクターなんだよな。
見た目も声もカッコいいんだけど、捕虜にしたポーからは「マスクでモゴモゴ言っててわからねえよ」とか言われちゃうくらいレジスタンスからは脅威に思われてない。
なんせ暗黒卿であったお祖父ちゃんことダースベイダーを目指してる発展途上の人物なので。
だからその点を批判及び指摘しているのは見当違いもはなはだしく全くもって無意味なのだった。

で、なんといってもカイロ・レンの何がいいって演じるアダム・ドライバーの顔が良い。
なんとなくソロとレイアの息子に見えるもの。そして今観るとうるうるした瞳がEP2のアナキンにも似てる気がするという。
レイもそうだけど、このキャスティングすごいと思います。


ちなみに、ハックス将軍とキャプテン・ファズマも好き。
この2人については以降の感想であれこれ語りたい。


彼ら新しいキャラクター達がおりなす新しいスターウォーズはどうなんのかな?と初見の時は本当ワクワクした。
どうせやるなら全く新しいものが観たいし。でないとやる意味がないと思うし。

(そもそもスターウォーズはルーカスの言うところの「現代の神話」スカイウォーカー家の物語で、それはEP1〜6で綺麗に終わっていると思っているので。というか終わっているので)


今回のシークエル(EP7.8.9)の不出来さをディズニーが!プロデューサーが!と批判しがちな世間であるが、スターウォーズはすでに終わっています。
なのでそのスターウォーズ世界を買い取ってフランチャイズ化し商売をしようというディズニーの姿勢自体は別段間違っていないと思うし、それはスターウォーズをマーチャンダイジングし映画制作資金を調達していったルーカスの姿勢とあまり変わらないものだと思う。
ただEP7、8、9がクソ失敗したというだけであって。

では何がダメだったかと言うと、ルーカスと違ってディズニーには一本筋の通った「伝えたい物語」すなわち「完成のビジョン」が無かった事です。
あれ?じゃあやっぱりディズニー、というかルーカスフィルム新社長が悪いのか。

まぁでも最終的にめちゃくちゃ無理矢理ゴリ押しでなんとか終わらせてるし、今となってはルーカスのスターウォーズとは全く別物だと割り切って観ているので、ディズニーが!キャスリーン・ケネディが!と思う事はもうない。
言うだけ無駄なので。



EP7、全体はEP4をなぞった筋書きだがその中で新しい事をスターウォーズ世界の範疇でなんとか始めようという気概が見えてた。
スターウォーズらしい、というかぽい、ワードやポイント、たとえば「親と子」であったり「伝承」などのらしさを使った上でトリロジー3部作(EP4.5.6)と少しニュアンスを変えて表現しているのが良かった。

ライトセーバーを受け取る者と拒否する者。父を救う者と抹殺する者。

この違いがジェダイとシス、ライトサイドとダークサイドの比喩となって今後、EP8と9の物語にどう影響してくんのかな?
などと当時は期待したわけですが。
まぁ特に何もなかったけど。

全体的にはEP4だけどシチュエーションや映像など、いろんな場面でトリロジー3部作を踏襲していて、ファンサービスはEP 7で全部やりますよ、でも次からは新しいスターウォーズをやりまっせ!という雰囲気があった。

とにもかくにも少々不満はあるものの、EP7単体で観ると今後の展開を色々と想像できる楽しみがあったのである。
いや、ホント。今観てもこれはこれで面白かった。


当時は色々と謎を散りばめっぱなしで次回に丸投げかよ!的批判もあったJ.Jエイブラムス監督だが、最近の情報では彼の頭の中にはちゃんと3部作構想があったらしく、実はカイロ・レンが真のシスになる、ダークサイドの真髄を極める話にしたかったようだ。
EP8からの流れでしかたなく、EP9の最後はその構想から外れた形になってしまったみたい。
レンがベイダー卿のとろけたマスクに言う「あなたが始めた事を終わらせるために」って発言はその名残りなんだな。
とはいえ何をどうして終わらせるのか?とは思うけど。
暗黒面で世界を統治したかったのかね?

(あと気になるのが、あのマスクはどこから持ってきたんだ。エンドアに探しに行ったにしてもルークが焼き後ほったらかしにはしないと思うんだが。というオタクのいちゃもん)

当初の構想通りなら、もちょっと面白くなっていたかもしれないシークエル。少々残念である。

レイとレンのライトセーバー戦にしても批判、というかレンが弱過ぎるなどの文句が殺到していたがこれについてはワタシの自論だがちゃんと理由がある。と思う。
EP9の感想でつらつら書きたい。



あと特筆すべきEP7の良さといえば、戦闘機のドッグファイトシーンは総じてどれもカッコいい事!!
これは良かった面です。EP7のライトサイド。

特に惑星タコダナでおこなわれた大気圏内での真昼間の戦闘は超カッコよかった!
湖面を滑空するXウイングの編隊飛行!かっちょいい〜!ポーも生きてた〜。

大気圏内ってのも明るいところでってのも今まで無かったので新しかった。
明るい場所でのメカ戦闘ってのはEP5でAT-ATvsスノースピーダーがあるけど、あれはまぁいわば陸戦だったので。
(評判が良かったのか、ローグ・ワンでも同じような事やってましたがそういうところがダメなところだ)

EP4と同じだ、と言われてるスター・キラー攻略戦もビジュアルで言えばめちゃくちゃ進化してるし。
EP4をバージョンアップというかブラッシュアップというか。
ぶっちゃけEP7の方がカッコいいでしょう、とまで思った。

いわゆる思い入れは当然EP4の方があるし、今観ても大好きなシーンなのだが。
しかし例えばスターウォーズ未鑑賞で律儀にEP1から見始めた人が、EP4のライトセーバー戦を観て「え?しょぼくない?」と思うような差はあると思う。
これはどうしたってトリロジーは古い映画だから仕方がないし、それはそれで良いと思うので気にしない。


スターウォーズの戦闘機シーンのカッコ良さって主役もモブパイロットもドアップで1人1人映るところだと思っていて。
「レッド5スタンディンバイ」
なんつって、なんだかわかんないんだけどアレすごく仲間意識が芽生えるんだよなあ。「みんな、生きて帰ろうぜ!」的な。
あ〜大好きだわやっぱり。

トリロジーでは常にキャノピー内から真正面でとらえた絵面なんだけど、EP7ではもちろん真正面のシーンも有りつつ、戦闘中はキャノピー外の右斜め前からパイロットアップのカメラでめっちゃスピード感ある絵面なんかもあって、とってもカッコいい。

なのでなんでもかんでもEP4と一緒だなんて思ってたのはアホの意見であり、全然別物だった。全くそんな事はなかったのである。


新型Xウイングのデザインも良い!!
トリロジーのコンセプトデザイナーであるラルフ・マクォーリーの描く初期デザインを掘り起こしたのはやはり大正解なのではないか。
翼をたたんだ時に上下のエンジンが1つに見えるのは旧Xウイングから発展、進歩したように感じるし何よりシュッとしてカッコいいじゃないか。これは上手いなあと思ってる。

対するタイファイターは特にイジリようもなく、初期デザインはめっちゃカッコ悪いのでXウイングのようにもいかず、黒くしただけなのだが。
しかしこれはこれで帝国らしさと言おうか「戦いとは数であり、そして肝心なのは大量破壊兵器なのだよ」という帝国残党ファーストオーダーらしいんじゃないの。
という擁護をしておこう。

あとは砂漠に沈むスター・デストロイヤーの絵面なども、やっぱりめちゃくちゃカッコいいなあ!と思ってる。
まぁあんなにほぼ原型留めて落っこちるのかな?とも思うが、そこはカッコ良さ優先で。
そしてそれは映画という媒体として正しいと思う。

でもカイロ・レンの旗艦スター・デストロイヤー ファイナライザー。ありゃダメだ。なんだあのぼってりしたデザイン。ダサい上にそんなに映んないのもダサい。
あれならそのまんまのスターデストロイヤーでいいよ!レンらしく黒く塗るだけでいいから!



ルーク、レイア、ソロの登場について。

これに関してはまぁ、終わったと思っていたスターウォーズがシリーズとして10年ぶりに帰って来る!というお祭り面としての「ここは御三方が出ないと始まらないでしょう!」的なノリもあって3人が出て来るのは全然アリだと思ってたし、やっぱり絶対テンションは上がるのである。
だから「EP7のみ」について言えば3人の登場は正解だった。と思う。

ただ仕方ないんだけどハン・ソロはどう見たって歳をとりすぎてるのが、、、ツラいところではある。
あの見た目の年齢でチューイと2人で運び屋やってんのもちょい気の毒な気がする。
それならアウトローな運び屋のボス、的なポジションでよかったのに。
確かに劇中「乗組員がいた」とは言ってて使ってる船もデカいんだけど。
んだけども凶暴なラスターを運ぶとはいえ仕事の一つなのに乗組員全員失うのは、、ってのと若い同業者にまた借金の事であーだこーだ詰められてんのも、、ちょっと悲しい。
部下のチンピラ達がファルコン号になだれ込んできてからの「おい、まてまてお前ら」「ボスがわざわざ来る事ないですぜ!」「いや、こいつは特別なんだよ」ってチューイとソロ登場!なんてのでいいんですけどね。

レイアに関しては「また反乱軍やってんのか」とは一瞬思うけど、30年の間になんやかんやあって様々なしがらみからレジスタンスの代表にならざるを得ない事情があったんだろうなあと思えるのでまぁ。
30年って長いから。
アクバー提督もいるって事も色々あったという裏付けにも感じる。
好意的に見れば、だけど。
アクバー提督好きなので。
(アクバー提督やナイン・ナンの顔見せはファンサービス?という軽い印象がくだらないという悪印象にもなりえるので複雑な気持ち)

ルークはね、EP7だけを観ればこれは完璧な登場の仕方でしょう!(最後の一瞬だけだけど)
EP7のルークは本当にカッコいい!!

レジスタンスが勝利して大団円かと思いきや、レイがファルコン号に乗り込む!
この時のチューイのレイに対する表情がまたカッコいいですなぁ。ソロは彼女を仲間にしようとしたし、チューイも彼女を認めているんだなぁと感慨深い。
EP7の功績として、チューイを演じるのがオリジナルのピーター・メイヒュー氏であるという事はとても素晴らしいことだ。

そしてたどり着いた最古のジェダイ聖堂があると言われる謎の惑星。
ファルコン号の着陸地点が限られているため、徒歩で向かうレイ。
ピコピコあざとい動きをするR2も一緒に来てた(笑)

そしていよいよ現れた後ろ姿のルーク・スカイウォーカー!!!
ローブの後ろ姿だけでめちゃくちゃジェダイマスターの雰囲気があふれてて素晴らしい!!
振り向きざまにフードを外すあの仕草!!
本当にめちゃくちゃカッコいい!!と大絶賛します。
そうなんだよなあ、初見の、うおお!カッコいい!!ここからどうなるの!?
というワクワク感はとても良かった。本当に良かった。

この超カッコいいシーンをもってしてのEP8なのだが、、、しかし、、それはEP8の感想であれこれ言おう。
EP8.9は普通にレイ、フィン、ポー、新主人公達の冒険を続けてくれるだけでよかったんだけどなあ。


専門的なことはわからないし、意図してるのかもわからないが(絶対してると思うけど)EP7はテンポがすごくスターウォーズぽい。
そこも良い面だと思う。
ジョン・ウィリアムスの音楽と映像のテンポが上手く重なる事が、スターウォーズらしさをかもし出すことに重要なのは間違いない。
これはEP9にも言えることで、続けて3作観ると7の続きは9に思えるくらい。
編集の大切さ偉大さを感じた。

公開当時は全く理解できなかったEP8だがそのあたりが関係してると思えた。
この問題はEP8の感想で考えたい。

あと今回通しで見直してみて、シークエルはレイとカイロ・レンの物語だけで観るとEP8もそんなに悪くないんじゃないのかな?と思えたりもした。
まぁそう言いながらも8も9も言いたいことはライトサイド、ダークサイド両方山ほどありますけど。

しかしいまだにシークエルは許せない!(特にEP8)という人達も多いわけで。

まぁでもワタシ的には今はもうルーカスのスターウォーズとは全く別物だと思っているし、比較的好評だったマンダロリアンやアソーカなど面白いモノを作りつつあるし(ドラマだけど)
ディズニーもそれなりにスターウォーズとは?というノウハウは持ちつつあるんじゃないのかなぁってのと、最近ディズニーが「ポリコレよりも娯楽だと思いました(超訳)」てな事を言っていたので、今後スターウォーズが作られるなら、こりずに「観るよ!」とは思う。


スターウォーズエピソード7
再評価、とまでは言わないけどそんなに悪くはない。
というか当時からそんな嫌いでもなかったけど、わりと好きになったのであります。
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