時系列がバラバラで、過去の出来事などがバラバラと小出しに分かっていく構造だけど、私はこれを含めて割と好き。
ファティアキンっぽさがあるな、特にあの「女は二度決断する」のやつとか。言いようのない悲しさが感じられたり、何かを決断したり覚悟を決める時に人生の区切りとしてタトゥーを入れるところが。
所々入るカントリー音楽が救い。最後のライブのシーンで、会場の様子が見えた時、意外と観客がいて人気のバンドだったのかと驚いた。思想とか考えとか別に自由で良いんだけど、あの場でMCとして話すのはどうなの。
エリーゼとディディエの死生観や宗教観が全く違うことや、夫の現実主義が会話から伝わってくる。私はどっちの気持ちも分からなくはないけど、エリーゼ寄りだなと。夫は辛くても自殺はしないんだろうな、絶対。
娘が亡くなった後に、二人が言い争うのを見てるの辛かったな、そんな後から言ったってしょうがないし。妊娠を心から望んでいたり不妊治療している人とかじゃなければ、妊娠しているかもなんて気にして生活なんかしていないんだから、、。
